中判大判専科の撮影実習で、スナップ撮影の貸出し用に、軽くてコンパクトで安価な6×6カメラを探していて、旧型マミヤ6にたどり着いた。
作られて約半世紀は経っているので、なかなか程度のいい個体を見つけるのは難しいが、思いのほかジャンク棚でよく見かける。
このジャンクはフォーカスノブが固着していて不動のため、700円で客寄せ用の段ボールに入っていた。
旧型マミヤ6は、スーパーイコンタを代表とするスプリングカメラの中では独特の構造で、この時代としては先進的なバックフォーカス機構(右上のノブを回すとフィルム圧板+押板が前後する)。新型のレンズ交換式のマミヤ6、マミヤ7とは全く設計が異なる。
このバックフォーカス機構は比較的簡単な構造で、奥のスプリングを外すと簡単にばらせる。
長年の勘で、「これは直せる!」と判断、、、😏。幸いレンズもまあまあ、シャッターも粘らず、蛇腹も生きているようなので購入し、分解にチャレンジした。
簡単な二軸式のリンク機構。一応シンクロしてるので、ばらす前に噛み合わせ位置をマジックでマークする。結局、リンク軸の油切れで、少しメンテナンスしたら軽く動くようになった。
ついでに軍艦部を清掃して、ファインダーもクリアーになった。フォーカルプレンシャッター機構を内蔵する35㎜一眼レフやレンジファインダーよりはるかにシンプルで、メカニズムは素人でも容易に理解できる。部品はがっちりした作りだ。
畳むと、う~ん😏、実に6×6とは思えないコンパクトさ!
格好いいケースを見つけて、コラボしたらまるで流行りのカメラ女子が飛びつくような、おしゃれな外見になった!(実はこちらは2台目)
ちなみに、数年前に生産終了したフジGF670などは、今や中古でも20万円ぐらいする。
マキナ67に至ってはさらに高い。
どちらもかなり大きめ、、、。
手軽にブロニーのスプリングカメラを始めるなら、「旧型のマミヤ6」をオススメしたい★