レンズコーティングの曇り、小傷、カビ痕を目立たなくする方法

クラカメマニアには、どうしても避けられないレンズコーティングの曇り、小傷、カビ痕の悩み😞🌀。せっかく分解してレンズクリーナーで清掃しても、細かい傷やカビ痕だけはどうしても残ってしまいます。

しかしこの時代、レンズ再研磨+再コーティングはかなり難しい。DSC_0811これは、約半世紀前のマミヤ6のレンズの前玉を懐中電灯で裏から照らした様子。擦り傷、カビ痕、曇り何でも有りでした~😅。

今回、これをどこまでキレイに出来るかチャレンジしてみることにしました。

DSC_0813通常クリーナーは、「HCL LENS クリーナー」をよく使う。これは中身はオリンパスEEクリーナーで、無水アルコールとイソヘキサンの混合物。揮発性が高く一番拭きムラが残らない。ペーパーは有名なダスパーを使用。これは、原料にレーヨン繊維を用い毛羽だちにくい。量もたっぷりで、コスパもいいです。

実はクリーナーには大きく3種類があります。

①無水アルコール系溶剤揮発性タイプ

②中性界面活性剤タイプ

③弱アルカリ性洗浄剤タイプ

一般的にガラスレンズの場合、プロは①または無水アルコールを使用することが多いです。しかし、界面活性剤は含まれないので、カビ痕などは水分を取られて乾燥し、かえって白く目立ってしまうこともある。

DSC_0835

最近増えてきた②は、主にアマチュア用の万能タイプ。アルコールが含まれていないので、プラスチック素材のレンズや、樹脂モールディングの非球面レンズ、アルコールに弱い一部のレンズコーティングなどにも安心して使える。いろいろハイテクらしいのだが、所詮界面活性剤の水溶液なので、拭いた後がツルツルして艶が出て、本当に汚れが取れてるかよくわからず、最後にライトに透かして見た方が良い。DSC_0836

昔からある富士フィルムの③は、界面活性剤のほか、炭酸アンモニウムと言うアルカリ性洗剤が含まれており、洗浄力は比較的強い。経年変化でコーティングに悪影響があったり、コーティング自体を剥がすリスクもある。指紋などの油分はよく落ちるが拭きムラが残りやすい。よく分からないので、私はこれを使ったあとは水拭きして仕上げることにしています。DSC_0838

どのクリーナーを使う場合でも、拭く前に念入りにゴミをブラシやブロアーで払い、細心の注意で優しくクリーニングします。

また、絶体に絶体に!、コーティングを剥がしてはいけません!!レンズ自体の表面反射が増えて、フレアーのひどい使い物にならないレンズになってしまいます。

さて、クリーニングはいろいろやって、とりあえずレンズ自体はキレイになった。でも、レンズはまだこんな状態です。DSC_0815

次に、この微細な傷やカビ痕を消す方法をさらに考えます。

実は最近、ナノテクノロジーが発達したとかでこんなクリーナーが出てる!

こちらは、ケンコーで出してる「NANOTECH SUPER COAT」

DSC_0817裏面を見ると、さらに我々を期待させるような図解がされている!まるで、どこかの歯みがき粉で見たような解説!アメリカ生まれな感じが、またNASAっぽい!

DSC_0839

もうひとつ、こちらはドイツ生まれの「nanotol pro」。もともとはメガネクリーナーらしい。DSC_0841

やはり同じようなナノテクノロジーで、高分子ナノポリマーが重合反応し傷を埋めてくれる!

DSC_0840

アメリカ製は溶液がかなり濃いめの乳液状態でいかにも効きそう。ドイツ製はほぼ透明でサラサラしており、乾燥すると少し白っぽくなる。どちらも界面活性剤が含まれていないので、前記の②とは全く違うタイプのクリーナーと言える。

二つのうち、明らかに効果が出たのは、アメリカ製でした!

まず、液を直接レンズに1滴落とします。DSC_0826

指で広げても良いらしいが、私は綿棒で優しく塗り広げました。広げる途中で傷が消えていくのが分かります!DSC_0828

そのまま1分ぐらい乾燥させて、さらに1滴落として塗り広げ乾燥させます。この作業を3回ぐらい繰り返し、気分としては「何度も層を重ねていく」感じです。水溶性なので、上から塗ると下の層は溶けてしまい一緒になってしまいますが、2回、3回と繰り返すと、何となくレンズ表面に液が馴染んでいく感じがわかります。なるべくムラは無くした方が仕上がりがキレイです。DSC_0830

最後に、付属のハイテククロスで乾拭きして仕上げます。確かに何か透明な膜が形成され、ガラスの透明度が増しました!DSC_0834

もちろん、全ての傷やカビ痕が完全に消えるわけではありません。しかし、レンズの解像度にはフレアーの影響がかなりあるので、これはかなり有効です。

この理屈は、同じ石を、乾いた状態と水に濡れた状態を比較するとわかります。水に濡らすことで表面の微細な凹凸が滑らかになり、見かけ上ツルツルになったように見えます。

 

 

レンズコーティング表面も、ナノポリマーで凹凸が埋められる事で滑らかになった思われます。また、ナノポリマーは親水性であることも功を奏しました、いわば「少し濡れたような状態のまま」レンズ表面の微細な傷やカビ痕が覆われることで、透明度も増していると考えられます。

ところでドイツ製の方は、液が比較的薄く粘度も低いことでガラスへの定着がアメリカ製ほど良くありませんでした。まだ実験段階なので、今後もいろいろ試してみたいと思います。

実はカー用品などでも、傷で曇ったヘッドライトやガラスなどを復活させるスプレーなどもあります(研磨剤入りはコーティングを剥がすのでNG)

日本の伝統技法の漆塗りは、同じような理由でコーティングの微細な傷を埋め透明度を上げるのに、実は有効なのかもしれませんね。

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中判大判専科

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