暗室で教えていると、多くのみなさんが聞きたがるのは、「何秒ですか?」「何号ですか?」ということです。きちんと試しを取れば、答えはそこに表れていて、それを探り当てるところに銀塩プリントの面白さがあると思います。
試しプリントは、面倒で時間もかかりますが、ハイライトからシャドーまで濃度の違いを眼の底に焼き付けることこそ、ファインプリントへの王道だと考えています。
薬品の準備から液温の管理、水洗、乾燥と仕上げまで全て手作業という面倒くささを一緒に楽しみませんか。昨今、感光材料は急激に値上がりして、安価なRCペーパーを使用することが多くなりがちですが、量販店より安く購入するルートもできました。ぜひバライタ紙で銀塩の奥深さを体験してください。
- ILFORD MGFB 1K
- ORIENTAL VCFBⅢ
- ADOX MCC110